以下に質問と回答を併記し、三本の記事に分けてお伝えします。
質問
【1.災害時要配慮者への対応について】Q1. 妊婦や乳幼児のいる家庭や関連施設に対し、原子力防災訓練の重要性について周知をはか るための措置は、各関係町村でそれぞれどのように行なわれましたか?また、今後どのように行なっていく予定ですか?
Q2. 訓 練当日、近隣住民にこの重要な訓練が開催中である旨周知し、参加を促すような通知・放送・表示(各役場からの音声による呼びかけ、役場及び関連施設に幟や 垂れ幕をかけること等)は、各町村でどのように行なわれましたか?また、今後どのように行なっていく予定ですか?
A1,2 原子力防災訓練については、「原子力防災だより」の全戸配布や「町村広報誌」へのリーフレットの折り 込みによる全戸配布を行い、住民の方々に周知しました。
また、訓練当日についても「防災行政無線」や「緊急速報メール」による広報訓練を通じて住民の方々に周知を行いました。今後とも適切に取り組んでまいります。
Q3. 今回の訓練には何名の施設等入居中の要配慮者が参加し、その施設種別(障がい者施設、高齢者施設等)の人数はどのようになっていましたか?
Q4. Q3の、訓練に参加した各種施設入居の要配慮者について、緊急時防護措置準備区域(UPZ)外避難所等への避難訓練参加者・屋内退避訓練参加者の人数は、それぞれ何名ずつでしたか?
A3,4 施設等入居中の要配慮者の参加者数は次の通りです。
【単位:人】
区 分 障害者施設 高齢者施設 その他施設 計 避 難 173 13 44 230 屋内退避 515 656 43 1214 計 688 669 87 1444
Q5. 現在、UPZ13町村には、医療施設・障がい者福祉施設・高齢者施設等が、各町村に幾つあり、各施設には、入院または入居の利用者が何名、通院利用者が何名いますか?また、同地域内で、特定疾患発症患者、障がい者手帳取得者は、町村別にそれぞれ何名いますか?
A5 別紙の通りです。【※当会注 本記事末尾のリンク参照】
なお、施設入居者数、入院患者数については、それぞれ定員数、病床数としています。
また、特定疾患発症者については、特定疾患受給者証の所持者数としていますが、個人情報保護の観点から町村別に公表していない(特定されるおそれがある)ため、13町村合計の数としています。
※当会注 分析の結果得られたグラフの一部。詳細は分析ファイル参照
Q6. 一時滞在場所には、要配慮者対応に必要な専門家、障がい者用のトイレ等の設備は用意されていますか?
A6 要配慮者避難の際には、介助者や施設職員が一緒に避難することとなります。
また、一時滞在場所には、全て障がい者用トイレが用意されています。
【2.オフサイトセンター・救護所等の準備体制と設置所要時間について】
Q7. 施設内緊急事態が通報されてから、UPZ内のオフサイトセンターに、平素常駐する各関連機関の各部署課から人員が集結するまでに、何時間かかりますか?
A7 道内関係機関の多くの要因は札幌市から派遣されていますが、概ね3時間程度の時間を要するものと思われます。
Q8. 赤井川に設置された救護所で、当日展開していた自衛隊の部隊は、当日使用されていた特殊車両でそれぞれの駐屯地を出発してからキロロリゾートに到着するのに何時間かかりましたか?
A8 自衛隊の部隊の運用は北部方面総監部が統制しており、派遣部隊の所属や移動時間は、道からの回答はできません。
Q9. 救護所の体表放 射能測定所に小樽、手稲、余市等から来ていた医療関係者は、それぞれ何科に所属していますか?また、資格は医師・看護師・放射線関連等の医療技師のいずれ ですか?普段の勤務地に連絡が届いてから、救護所に到着するまでにかかる時間は何時間程度ですか?
A9 医師の所属診療科は派遣元の医療機関により異なり、外科、救急科、放射線科等さまざまです。
救護所の医療チームは、医師、診療放射線技師、看護師、業務調整員(事務等)により構成されています。
医療チームは原子力災害発生から救護所の開設決定までの間に出動準備を行い、参集連絡を受けた後、速やかに自動車等により参集することとしていますので、道路寸断等の特別な事情のない限り、通常の移動に要する時間と大差ないものと見込んでいます。
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【※ 当会注】
A5別紙
A5別紙に基づいた要配慮者状況分析ファイル(Excel)
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